先日の記事で「最後は臼が笑う」という短編小説を読むことにしたのだが
今回はその感想について書いていこうと思う。
ざっくりとした感想
大きく分けて3点について書いていく。
あらすじが書けないくらいの短さ
短編小説なのであらすじを書いてしまうと、そのまま結末まで書けてしまう。
それくらいのボリュームである。
amazon kindleで読んだが、内容自体は20ページしかない。
本を選んだのはこの前だが、今日読み始めて40分程度で読んでしまった。
これは読書初心者からすると大きなメリットだと思う。
言葉の表現力
久々に小説を読んで感じたのは、やはり言葉の表現力の豊かさだ。
漫画やゲームシナリオでは今日日聞かない表現にも出くわす。
壁紙のような彼 という表現が今回最も印象に残った。
特徴が無い男、を表現する中で並べられていたワードの1つなのだが
思わず声が出てしまった。
周りの雰囲気に馴染んでいる。空気に溶け込んでいる。
このような表現は自分の中にもあったが、壁紙のような…これは僕の辞書には無かった。
暗喩のバリエーションは本職には敵わないのだろうな、と感嘆してしまった。
みんな大好き伏線回収
ネタバレにならない程度に内容に触れると、きちんと伏線が回収される話だ。
正直この短さでも、きちんと筋道立てて話が進んでいるのだな..と思った。
どれが伏線か?記載してしまうと面白くないので、伏せておくが
個人的にはそれが繋がるのか!と、とても気分が良かった。
次の短編小説にも期待
20ページを1時間弱。これだけでこの満足感。
そして苦手な読書に向き合ったというこの達成感。
本が嫌いな人こそ、短編小説を手に取って欲しいと感じた。
ブログの執筆によるアウトプットだけでなく
読書することによるインプットも大切にしていきたいので、また新しく短編小説を探したいと思う。